変な形の石を投げろ

宮野真守が入籍した時の反応、みたいのを2ちゃんねる系まとめサイトで見たら『お腹の赤ちゃんが死にますように』って書き込みがあった。あとかんなぎショック、まさかの長期休載、みたいなあれ。なんつーか、別にあいつらの呪詛でイケメン声優も作者も死ぬ…

DT力

ブログが大変いい暇つぶしになるなーとやっと(というか昨日)分かったのは俺が大人になったからだ。 自意識と自己顕示欲のこじれが歳経るごとに磨耗していき、だんだん自分の中で理想と現実の折り合いがついていって、またつけるだけの力みたいのもそれなり…

らき☆すたはモテそう

すげーどうでもいいんだけど俺、なんかずーっと『らき☆すた』を楽しめないなーと思ってたんだけどさー、一年越しにやっとその理由がわかった。不意に天啓を受けた。あのアニメなんかモテそうなんだよね。俺はモテそうなジャンルからは変な電波を浴びるオール…

なんかSFばっか。

半年ぐらいで加速度的に本が読めなくなった。正確に言えばSF以外読めなくなった。ちっちゃかった頃の俺はドイツ文学とロシア文学がちょう好きで、クソつまんないシュトルムとかも我慢して読んで『面白かったやん』と自分に言い聞かせてたのに。お前さートニ…

存在を思い出した。

お気に入りを整理していたら、不意にこのブログを見っけて驚いた。うわーこれ俺のブログじゃん。何の気もなく始めて何の気もなく飽きたアレじゃん。というわけで久しぶりに記事を書く。楽しいなー、ブログって。 文章を書く以外にいくつか面白いことを見つけ…

『地図男』語りと見せかけて。

地図男 (ダ・ヴィンチブックス)作者: 真藤順丈出版社/メーカー: メディアファクトリー発売日: 2008/09/03メディア: ハードカバー購入: 6人 クリック: 20回この商品を含むブログ (72件) を見る 面白かった。空中殺法をポンポーンと繰り出すルチャリブレみたい…

移民前夜(3/5)

3 臣民は希望の全てを国営新聞の六面に求めていた。どんなニュースよりも、国営新聞の六面こそが差し迫って必要なのだった。おかげで祖国の識字率は二十パーセントほど向上した。そうして増え続ける期待の総量がそのまま重圧の総量となり、いよいよ手紙官は…

移民前夜(2/5)

2 最初、祖国のお偉方はデモをガス抜き程度に考えていた。焦土作戦により発生した大量の難民が、ステップを彷徨う過程で蛮族に一人残らず平らげられた事件も、このデモの鎮火と同時に忘れ去られるだろうと踏んでいたのだ。それは間違いだった。途中経過を省…

移民前夜(1/5)

1 親の獲得した行動が遺伝するよう改変された母体から生れ落ちた彼は即ち純正の開拓者だった。つまり、馬鹿げた熱帯の、馬鹿げたジャングルの、馬鹿げた緑の大伽藍を木っ端微塵にして村を作り、祖国の版図を広げることこそ、彼が生れた瞬間に定められた使命…

最近あったうれしいこと

・古川日出男『聖家族』の仮綴本届く。歓喜、そして法悦。すごいぞ、この小説は。やはり『古川日出男』っていうジャンルを作るべきだと思う。なんつったら当の古川日出男はムっとするだろうけど。 ・神保町の古書店にて、サンリオ文庫版『ヴァリス』を四百円…

らっこの言葉

らっこの赤ちゃんが死んだという。六時ぐらいのニュースで見た。赤ちゃんらっこをお腹に乗せた母らっこに、父らっこが、いつもの調子でじゃれついたのが原因らしい。母らっこに対しての甘噛みは狙いを外れ、赤ちゃんらっこのお腹をずたずたに引き裂くことに…

天使を拾う

おれは天使なんか拾わないでここまで生きてきた。少なくともこれまでの人生に天使を拾っておけばよかったと後悔するような日は来なかったし、それが三十年続けば今後とも恐らく大した変化は無いだろうと思ったからだ。 墓場がひっそり埋もれる松林を抜けて堤…

『俺専用しおり』的、松浦理英子について

雑記を書くぞ、などと意気込んでおいて何も書いていない。ハッスル・エイド2008に行ったり、未来科学館の『エイリアン展』を観たりしたが、それについてテンション高めのblog文体で書くのもあほらしい(『インリン様……(;д;)ゞビシッ』みたいな )。承認欲求…

三つの小さな王国

三つの小さな王国 (白水uブックス―海外小説の誘惑)作者: スティーヴンミルハウザー,Steven Millhauser,柴田元幸出版社/メーカー: 白水社発売日: 2001/07メディア: 新書購入: 3人 クリック: 11回この商品を含むブログ (23件) を見る柴田元幸訳、白水社。2001…

ブックオフに『鉄の夢』を見た

授業をサボり、ドトールで、須川邦彦の『無人島に生きる十六人』という、十六人の青年〜老人が無人島でタフに過ごす本を読み、読み、読み終え、アザラシが死ななくて本当によかった…というやさしい気持ちでブックオフに行く。俺はブックオフの105円コーナー…

雑記もつけていく

唐突だが、俺は『テキストサイト』という形態が隆盛を極めていた頃から、一日のユニークヒット数が15程度のサイトをやっていた。最も恐ろしいのは、記事数という実弾が無いということである。という強迫観念的な哲学がある(ああ、これも、テキストサイト風…

シカゴ育ち

シカゴ育ち (白水Uブックス―海外小説の誘惑 (143))作者: スチュアート・ダイベック,柴田元幸出版社/メーカー: 白水社発売日: 2003/07/01メディア: 新書購入: 2人 クリック: 55回この商品を含むブログ (59件) を見る柴田元幸訳、白水社。2003年7月10日発行195…

復帰

ばたばたと引越し。その後、思った以上にインターネットが自分の生活に必要ないと気づき、今日まで放置。 小説で賞をいただいたり、留年したり、悲喜のコンボを食らった。本はたくさん読んだ。スティーヴン・ミルハウザーは、とても素敵な作家だなと思う。今…

死の床に横たわりて

死の床に横たわりて (講談社文芸文庫)作者: ウィリアムフォークナー,William Faulkner,佐伯彰一出版社/メーカー: 講談社発売日: 2000/12メディア: 文庫 クリック: 9回この商品を含むブログ (14件) を見る 『八月の光』よりも、こちらの方が個人的には好みだ…

八月の光

八月の光 (新潮文庫)作者: フォークナー,加島祥造出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1967/09/01メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 62回この商品を含むブログ (47件) を見る加島祥造訳、新潮社。昭和四十二年八月三十日発行新潮社の海外古典文庫にラインナップ…

最初の日記

一山いくらの学生ワナビが小説に煮詰まり読書感想ブログを始めるも、はてな記法の扱いに四苦八苦。三回ぐらい書き直して、見た目はもうどうでもよくなった。

インディアナ、インディアナ

[rakuten:book:11825068:detail] 柴田元幸訳、朝日新聞社。2006年5月30日発行粗筋というようなものはない。ノアという一人暮らしの老人の独白と回想、オーパルという女性の、ノアに宛てられた手紙が、断章めいた独立した文章で描かれていく。断章は積み重な…